勘定科目リファレンス

簿記会計の勘定科目に関する用語解説を仕訳例とともに掲載しています。

仕掛品

[読み方]しかかりひん [カテゴリ]流動資産(棚卸資産)
[英語]Work in process

仕掛品とは

製造工程にあって、製品として未完成のものは「仕掛品」という勘定科目でまとめます。

仕掛品も期末には棚卸しを行い、棚卸資産として計上します。この場合、その評価は正しい原価計算にもとづいて行われなければなりません。個別原価計算による場合は、その仕掛品の製造にかかった費用の合計額としますが、総合原価計算の場合には平均法、先入先出法、後入先出法のいずれかの計算方法にしたがって行います。

なお、作業工程に平均して仕掛品があり、毎期末の量にさほど差がないときには、実務上は計算を簡便にするため、

棚卸額 = 仕掛品の総数量 × 標準原価 × 1/2

とすることもあります。

未成工事支出金と半成工事

建設業や造船業では、完成までに長い期間を要します。このような注文生産または請負工事において、まだ完成していないものは、建設業では未成工事支出金、造船業では半成工事という呼び方をします。

こうした長期の工事では、工事が完成し引渡しが完了した時点で工事収益を計上する方法(工事完成基準)のほか、工事の進行度合いに応じて工事収益を計上する方法(工事進行基準)などが認められています。

仕訳例

  1. 前期の仕掛品勘定を期首仕掛品棚卸高にした。
  2. 借方 貸方
    期首仕掛品棚卸高500,000
    仕掛品500,000
  3. 当期の仕掛品勘定を計上した。
  4. 借方 貸方
    仕掛品400,000
    期末仕掛品棚卸高400,000
  5. 【工事完成基準】工事の受注元から、完成前に工事代金として現金2,000万円を受け取った。
  6. 借方 貸方
    現金20,000,000
    未成工事受入金20,000,000
  7. 【工事完成基準】工事に必要な材料費1,000万円を支払った。
  8. 借方 貸方
    未成工事支出金10,000,000
    現金10,000,000
  9. 【工事完成基準】工事が完成し、引渡しを行った。なお、500万円分の工事代金はまだ受け取っていない。
  10. 借方 貸方
    未成工事受入金20,000,000
    完成工事未収入金5,000,000
    完成工事原価10,000,000
    完成工事高25,000,000
    未成工事支出金10,000,000

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