勘定科目リファレンス

簿記会計の勘定科目に関する用語解説を仕訳例とともに掲載しています。

仕入(仕入高)

[読み方]しいれ(しいれだか) [カテゴリ]営業損益の部(売上原価)
[英語]Purchases (Cost of purchased goods)

仕入と仕入高

「仕入」は、日々の取引活動から、発生のつど仕訳される勘定科目です。「仕入」勘定にあてはまるものは、商品や原材料などです。仕入にあたり、運賃や保険料、関税、購入手数料など(仕入諸掛といいます)がかかったときには、原則として経費処理ではなく、仕入に含めなければなりません。

一方、「仕入高」は、その日々の仕入から、仕入値引や返品を控除した純仕入金額を指しています。決算の際に損益計算書に表示される金額は、この「仕入高」となります。

仕入の計上時期

売上の計上時期と同様、仕入もどの時点で計上するべきかがポイントになります。主な計上基準は下記の2つです。

①納品(検収)基準……仕入では商品が納品された時点で仕入を計上する納品基準、または検収基準が一般的ですが、実務上は注文した商品が正しく納入されたか、品質に問題はないか、数量に間違いはないかなどを確認し、合格と判定したときに計上する検収基準が確実といえます。

②支払基準……代金を支払った時点で仕入を計上する方法で、現金主義によるものといえます。ごく小規模の会社や商店など、業種業態によってはこの基準をとることが便利で、会社の実態に適していることもあります。

仕入値引と仕入戻し

値引とは仕入品の数量不足、品質不良、破損などの理由で仕入代価から控除される金額をいいます。それに対して返品とは、商品の品ちがいなどの理由によって商品を返すことをいいます。

値引は相手先との間で合意に達した時点で、それに対して返品は、相手先に商品を発送した時点で処理します。

仕入割戻し

一定期間の仕入数量、仕入金額に応じて相手会社から受ける仕入代価の返戻額を仕入割戻しといいます。仕入割戻しは、いわゆるリベートのようなものです。

仕入割戻しがあるときには、その算定基準が購入価額または購入数量によっており、かつその内容が契約書などに明示されているのであれば、仕入と同時に計上しなければなりません。逆に明示されていなければ、通知や支払いを受けた時点で計上します。

仕訳例

  1. 代金後払いで商品100万円分を仕入れた。
  2. 借方 貸方
    仕入1,000,000
    買掛金1,000,000
  3. 【仕入値引】一部の商品にキズがあったため、5万円の値引きを受けた。
  4. 借方 貸方
    買掛金50,000
    仕入50,000
  5. 【仕入戻し】20万円分の商品を返品した。
  6. 借方 貸方
    買掛金200,000
    仕入200,000
  7. 【仕入割戻し】仕入が規定の数量を超えたので10万円の仕入割戻し(リベート)を受けた。
  8. 借方 貸方
    買掛金100,000
    仕入100,000

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